この間ナチュラルウーマンという映画を観た。

トランスジェンダーの主人公マリーナが子持ちで妻とは別居中のおじさまオルランドと出会い一緒に暮らしている中で、ある夜突然、オルランドがマリーナの居る隣で体調を崩し病院へ連れていったものの急死してしまう。

マリーナは警察から尋問され、オルランドの家族からも差別を受け、葬式の参列にさえ許されない。

 

まず主人公役の彼が実際にトランスジェンダーであるってとこから面白い。前情報なしに観たから、最初は本当に声が少し低めの女性と思ったくらい。

LGBT・偏見・差別 っていうところが問題になっていたと思うけど、後半に向けてそれらを越えてありのままの自分で生きていこうと決心し始めたあたりから、顔つきもどんどん男らしさが溢れてきた。女性らしさの中に消えない男性の強さというか。

 

ただトランスジェンダーだから、周りから偏見・差別を受けるっていうんじゃなくて、主人公は恋人オルランドが亡くなった時現場に居た訳で、勿論それなりに何かしらの疑いをかけられる。もしかすると犯人じゃないかという疑いもかけれらる。それこそ先入観とか偏見であって、プラスして主人公がトランスジェンダーであるから2倍の負荷がかけられたのではと思った。

 

多分私も日常生活でそういう偏見や固定概念を持っている時があって

それらがなかったらもっと自由に人生を楽しめていたなあって思う。

経済力がなんだ、とか 将来性がないからとか本当はそんな事考えたくないんですけどね 自分もそれなりに頑張ってきたとしたら考えてしまう、な

 

もうまたくだらない事でケラケラ笑って橋を渡れないかと思うとすこし悲しくなる。